成人教育学(Andragogy)は、主に児童を対象とした教育学(Pedagogy)と区別され発達してきた。医学教育の対象者は成人であることから、成人学習理論を理解することが求められる。 成人学習理論では、学習者の特徴として以下が挙げられる。
自己管理・自己決定的である 興味のないことはできない…
学習者の人生経験が影響する
学習者の立場や社会的役割が、学習に対する構えを構成する
学習内容が問題解決・課題達成中心的である
学習した内容について、応用の即時性を求める
学習者の特徴を理解した上で、教育者・指導者の役割として以下が求められている。
診断的機能 学習者のニーズの診断を支援する
計画的機能 学習者とともに望ましい学習計画を立てる
動機つけ機能 学習者のモチベーションを高める
情報提供的機能 人的、物的資源を提唱する
方法論的機能 効果的な方法、技法を選択する
評価的機能 学習者が学習成果を評価するのを援助する
成人学習理論に基づき開発されたプログラムとしては、「ACLS(Advanced Cardiovascular Life Support)」が代表的である。成人学習理論における「学習者の特徴」と「教育者・指導者の役割」を意識して指導に活かしたい。
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