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執筆者の写真TAKUTO Yoshida

Thromboelastogram(TEG) ④ 凝固線溶系の検査


凝固線溶系の検査の一部には、下記のものがある。

- PT/APTT: 血漿に試薬を加えフィブリン産生までの時間を測定

- ACT: 全血に試薬を加えフィブリン網を形成するまでの時間を測定

- Fibrinogen: 凝固した血漿にトロンビンを加え、フィブリン産生までの時間を測定

- FDP: Fibrin/Fibrinogen Degradation Products

- D-dimer: フィブリン分解産物の最小単位


これらを上記の凝固線溶系の一連の反応に当てはめてみると、一部のパートしか測定できていないことがわかる。さらには、止血に大きな影響を及ぼす血餅強度は、これらの検査の値からは推測することができない。


『凝固能』= PT・APTT(フィブリン産生能を見ているに過ぎない)

      ≒ 『止血能』

止血能には、①凝固因子(フィブリン産生能)、②細胞因子(血小板など)、③線溶因子、④血管因子(血管内皮の状態)が大きく関わっていることを再度確認してもらいたい。


参考ページ https://www.jikeimasuika.jp/icu_st/151215.pdf

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