Takuto Yoshida
2021年2月
Adverse Outcomes After Bile Spillage in Incidental
Gallbladder Cancers
A Population-based Study
H: 偶発胆嚢癌に対するLap-Cおいて、術中に胆嚢壁を穿孔した群と穿孔さなかった郡でOS, DFSは差がない
P: Lap-Cで発見された偶発胆嚢癌の患者(N=82)
E: 術中に穿孔あり
C: 穿孔なし
O: OS, DFS
M: 後ろ向きコホート, Population based study
Results
115484例のLap-Cのうち、82例の偶発胆嚢癌の解析。55/82例(67%)で胆嚢壁の穿孔あり。穿孔のあった症例ではperitonearcarcinomatosisの発生率が高かった(24% vs 4%; P=0.0287)。Cox回帰モデルでは、胆嚢壁穿孔はDFSの独立した予測因子であった(hazard ratio 1.99、95%CI 1.07-3.67)。
私見
Nが物凄く多く、レジデント教育の裏付けになるような論文だと思いました。術中胆道造影の症例では偶発胆嚢癌は7例ですが、その後再発したケースは内容で、因果関係はわからずとなっています