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Journal Club_Pancreas

公開·4名のメンバー

A Phase 3 Randomized Clinical Trial of Chemotherapy With or Without Algenpantucel-L (HyperAcute-Pancreas) Immunotherapy in Subjects With Borderline Resectable or Locally Advanced Unresectable Pancreatic Cancer

Daniel Brock Hewitt, MD

Thomas Jefferson University Hospital and The Jefferson Pancreas, Biliary and Related Cancer Center, Philadelphia, Pennsylvania;

Annals of Surgery Volume 275, Number 1, January 2022


Objective

BR-膵癌(BR-PDAC)またはUR(LA)-PDAC患者において、Algenpantucel-L [Hyper Acute-Pancreas algenpantucel-L (HAPa)] 免疫療法+標準治療(SOC; 化学療法or 化学放射線療法)の併用療法の有効性および安全性をSOC単独と比較検討すること。


Background

免疫療法がBR- or UD-PDACの患者に有効であることは示されていない。PDAC HAPaは、マウスa(1,3)GT遺伝子を発現するように操作された同種膵臓癌細胞からなる癌ワクチンである。


RQの構造化

H:BR- or UR-PDAC患者において免疫療法+SOCとSOC単独でOSに差はない。

P:BR- or UR-PDAC患者

I:Algenpantucel-L + SOC(実験群)

C:SOC(標準群)

O:OS

M:A multicenter, phase 3, open label, randomized trial


Methods

・BR-PDAC or UR(LA)-PDAC患者で予後6ヶ月以上が見込まれたPS1以下の成人(18歳以上)患者が対象

・除外基準:転移病変あり、ステロイドや免疫抑制剤使用、CHF, 肝硬変、自己免疫性疾患、感染、妊娠、Alb<2.0 g/dl

・患者はFOLFIRINOXまたはgemci-tabine/nab-paclitaxelによるNAC後に化学放射線療法、または同じNACにHAPa免疫療法を併用された。

・Primary outcomeはOS。Secondary outcomeはPFSと安全性。Results

・2013年5月から2015年12月の間に、32施設から303名の患者が無作為化された。

・ OSの中央値は、標準群(N=158)14.9(12.2-17.8)カ月、実験群(N=145)14.3(12.6-16.3)カ月だった[HR1.02、95%CI 0.66-1.58、P 0.98]

・PFSの中央値は、標準群で 13.4 ヵ月、実験群で 12.4 ヵ月(HR 1.33、95%CI 0.72-1.78;P 0.59)。

・ Grade 3以上の有害事象は、標準群140例中105例(75%)、実験群142例中115例(81%)に発現した(P > 0.05)


Conclusion

Algenpantucel-L免疫療法は、SOCを受けたBR- or UR(LA)PDAC患者の生存期間を改善しなかった。


FINERによるRQの評価

F: 対象患者は日常臨床で遭遇する患者群。Algenpantucel-Lはまだ使用できるレベルにはない。

I/N: 癌ワクチン、癌免疫療法の新規性の高い論文

E: Phase1, Phase2を経ているので問題ないと思われる。

R: 今後、こうした治療の恩恵を受けられる患者が炙り出されることに期待。


私見

Algenpantucel-LのPhase 3試験は残念ながら(?)OSに有意差は見られなかったようですが、今後もこの手の発表は続くのでしょうか。外科医としていいニュースは切除群が非切除群よりも生存率が有意に、それも大幅に改善しているのが分かりました(Fig.5)。一方で、今回の対象集団は約80%がUR-PDACであり、全患者のうち切除に持っていけたのは25%ほどと、まだまだ厳しい印象も受けます。今回は少し残念な結果ではあるかもしれませんが、BRやURといった形態学だけでなく、例えば免疫反応の程度などで、よりこういった医療の恩恵を受けられる患者を抽出していくことが大切なのかなと思います。癌ワクチンには、患者の免疫状態を考慮したり、フォローアップ期間の設定が通常のRCTとは少し趣が異なるようなので、この領域の研究データが蓄積されるのを待つ必要があるかと思います。

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