Sho Sekiya
Factors Predicting Response, Perioperative Outcomes, and Survival Following Total Neoadjuvant Therapy for Borderline/Locally Advanced Pancreatic CancerObjective: 術前補助化学療法(TNT)を受けたBR/LAの膵がん患者における合併症、術後死亡、生存率に関連する予測因子の同定
M: 2010-2017年、TNTを受けたBR/LA患者194症例 (BR 123例(63%)、LA 71例(37%)Results: FOLFIRINOX 165例(85%)、GnP 65例(34%)、36例 (19%)にレジメンの変更あり。
術関連死を除くmedian RFS (OS)は23.5 (58.8)ヶ月で、1,2,3年間でそれぞれ65 (96)%、48 (78)%、32 (62)%だった。
生存率に画像上のdown-staging、血管合切、レジメンとその変更は寄与せず。
独立した予後予測因子は長期のケモ(>6 cycles)、ケモ後のCA 19-9の反応性(<37U/ml)、組織学的奏功(CAP criteria 0 or 1)の3つだった。私見:そんなに目新しい知見ではありませんが、しっかりケモが入れば画像上の評価やレジメンは無関係、マーカーの反応性はある程度信頼できる、というあたりが学べるポイントでしょうか。予測因子の数できれいに生存曲線が層別化できています。
ちなみに当科では切除可能膵がんに対する予後予測スコアを報告しています。部位(膵頭部)、CA19-9(>100)、腫瘍径(>2cm)が予後不良というスコアです。